【毒親育ち235人の声】「生きづらさ」を感じる5つの共通パターンと、その“根本解決”への道

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第1連載シリーズ(上) vol.1 導入(序章

Contents
  1. 毒親育ちの“生きづらさ”に共通する5つの特徴とは?
  2. SNSで話題になった─毒親育ち235件のリアルな声
  3. 📊  実例235件から見えた「心の傾向」TOP5
  4. 🔍 本連載シリーズでお届けすること
  5. 📖 抑圧と投影──「怒りに怯える自分」の正体
  6. 幼少期のトラウマ─“小さな体”が感じた“大きなストレス”
  7. 心と脳は、過去を“終わらせたがっている”
  8. 【未完了の感情】「終わっていない過去」が今の自分を動かしている
  9. 過去は変えられない。でも、未完了の感情には終わりを与えられる。
  10. 【新刊】親の影響が9割の人生を180度変える方法
  11. まとめ:仙波レイナよりメッセージ
  12. 📚 連載予定とリンク
  13. 人生を3ヶ月で激変させる基礎コース開催!

毒親育ちの“生きづらさ”に共通する5つの特徴とは?

「なんとなく、生きづらい…」「なぜかうまくいかない」

でも、それは“あなたのせい”だけじゃない。

  • 自分に自信が持てない
  • 人との距離感がわからない
  • いつも人の顔色ばかり気にしてしまう…

そんな“生きづらさ”には、ちゃんと理由があります。

2025年、X(旧Twitter)でバズったある投稿に、
なんと235人の「毒親育ち」の声が寄せられました。
そこに共通していたのは、「育った環境」が心に与えた深い影響。

ネットや巷では「毒親育ちの特徴」や「分析」情報が溢れています。
でも、それだけではなぜかラクにならない。 毒を吐いてもスッキリしない…

それは── “傾向を知る”だけで終わってしまっているから。

「傾向と分析」だけでは本当の意味では癒せません。
分析は本来、根本解決に導くために行うもの
私は心理セラピストとして、
この記事で「深層心理にアプローチすることで現実まで改善する」
根本解決へ導き人生が改善される道をご紹介します。

📖 このページは《毒親育ちの“生きづらさ”TOP5シリーズ|導入》です。

▶ このシリーズは、X(旧Twitter)に寄せられた235件のリアルな声から、
「毒親育ちの方に共通する5つの傾向」をまとめたものです。
▶ 各回で1順位ずつ紹介して、心理セラピストの視点から深掘りしていきます。
▶ 全記事の一覧を見る → [シリーズまとめページへのリンクは連載終了後、更新!]

SNSで話題になった─毒親育ち235件のリアルな声

今回、私が取り上げるのは、X(旧Twitter)で
大きな反響を呼んだこちらの投稿です。

私もフォローしているこのアカウント。
この投稿には、なんと235件以上の体験談が寄せられていました(※2025年5月25日時点)。

どれもがリアルで、切実で、そして共通していたのは、
「育った環境」が今の“生きづらさ”に大きく影響しているという事実。

これらの体験投稿をもとに、
毒親育ちの方たちに多く見られる「心の傾向」を
解明すべく勝手に集計してみました!

📊  実例235件から見えた「心の傾向」TOP5

このバズツイートのリプライ235件の集計のランキングです!

順位特徴件数割合
🥇 第1位自己肯定感が低い/自分を愛せない49件20.8%
🥈 第2位人が信じられない/頼れない39件16.6%
🥉 第3位顔色を伺う/空気を読みすぎる28件11.9%
🏅 第4位感情が出せない/怒れない・悲しめない21件8.9%
🎖 第5位否定的な言葉の記憶が残っている18件7.6%

これらの特徴は、単に「過去に傷ついた経験がある」というレベルではありません。
繰り返された関係性・否定・言葉によって刻まれた、
格の根っこ(無意識)に刻まれた心の反応パターンです。

🔍 本連載シリーズでお届けすること

連載シリーズの心理的解説

1記事ずつそれぞれの特徴と背景、心理分析を丁寧に解説更新していきますね。
各ランキングについては次回以降更新していきます。

  • 毒親の影響で身についた“心の傾向”とは何か?
  • なぜそれが今も自分を苦しめるのか?
  • どうすれば癒しと回復が始まり現実も変わるのか?

今回は導入(序章)として「心の構造」を理解する

✔ なぜ今も親のことで苦しいのか?
✔ なぜ人間関係がうまくいかないのか?
✔ なぜ自分に自信が持てないのか?それらを解くカギは、
“感情”と“記憶”と“脳”の関係にあります。

この心理の構造を理解すれば、
次回以降更新されるランキング記事の理解も腑に落ちやすくなります。

📖 抑圧と投影──「怒りに怯える自分」の正体

過去の毒親との辛い記憶を無意識に思い出してしまう…
「心の傷が癒えていない」のはすでに体感覚でわかっていると思います。

なぜ脳内再生を繰り返すのか?

傷ついた自分を根本から解決に導くために説明します。
ではここで、実際に悩んでいる一人の女性、恵子さん(仮名)のケースをご紹介します。

◆Case:恵子さん(31歳・独身)

──「あの人、例の書類で怒ってくるのかも…」

職場でのこと。
上司との関わりで、上司が怒るたびに反応してしまいビクビクする恵子さん。
相手の表情が曇った瞬間、不安が押し寄せてきます。

「また私、やってしまったのかな…」
「この後、怒られるのかな。どうして私は、いつもビクビクしてるんだろう…」

普段は「しっかり者」と言われる恵子さん。
きちんと仕事をこなすので起こられることも少ないのに勝手に反応している自分がいます。
遠慮して発言するのも控えてしまいます。
人間関係でいつもどこか疲れてしまい、年上や上司との関係がうまくいかないという悩みを抱えていました。
そんな自分を「心が弱い」「性格に問題がある」と思い込み、自分を責めていたのです。

でも、それは気質や性格のせいではありません。

◆“感情”はなかったことにできない──これが「抑圧」

恵子さんの幼少期、
母親はとても厳格でいつもイライラしている人でした。
幼い恵子さんの感情表現に対して常にこう言っていました。

「そんな顔するんじゃない」
「泣くなんて、情けない」
「怒るなんて、生意気」

怒っても、泣いても、悲しんでも、

「私の気持ち(感情)は受け入れてもらえない」

そうして、恵子さんは無意識に学びます。
感情を心の奥に押し込め、“いい子”を演じて育ちました。

これが「抑圧」です。
ですが、感情は消えたわけではありません。
蓋をしただけでそのときの怒り、悲しみ、悔しさは残り続けています。
抑圧された感情は、無意識の中に残り続けて、
その感情がまた出てこないように無意識に圧力をかけ続けます。

幼少期のトラウマ─“小さな体”が感じた“大きなストレス”

でも、なぜ彼女は感情を抑える必要があったのか?
そこには、幼少期の環境=安心できなかった家庭が大きく影響しています。

安心感のない家で育つと…

感情を出すと怒られる
本音を言うと否定される
顔色を読まないと責められて攻撃される、脅される

両親から傷つけられる経験によってくり返し傷つけられて
子どもは無意識に学びます。

「感情を出せば見捨てられる恐怖(見捨てられ不安)」
「欲求を出したら居場所がなくなる恐怖」
「泣いたら家族からのけ者にされて一人になる恐怖(孤独感)」


感じてしまえば死んでしまうくらいに怖い
「不安」や「恐怖」が無意識に植え付けられます。
この恐怖体験を「幼少期のトラウマ」と呼びます。

安全基地がない家庭環境のため、防衛反応は育ちます。
最悪のバッドエンドが二度と起こらないように
潜在的恐怖が常に「警告灯」の役割となって作動し続けます。

本来、親は「ここにいていいよ」と安心をくれる存在。
でも、安心よりも緊張・恐怖が多かった家庭では、
脳や神経が“常に警戒状態”のまま大人になります。
体が緊張状態の人や不安を抱える人には
このような幼少期を過ごした傾向が多いです。

この状態が、
「怒られるかも」 「また否定されるかも」
「攻撃されるかも」 という不安として今も続いているのです。

 投影──終わらなかった感情は「今」に出る

未完了の感情は、“似た相手”に映し出す

  • 上司・お局の何気ない言葉にイライラする
    →かつて母親にされた怒りや悲しみに触れる
  • パートナーに無性に腹がたつ
    →本当は父親への怒りが蘇っている
  • 子どもに感情的になるとき、
    →自由にできなかった子ども時代の悔しさに触れる

こうしてかつて抑圧した感情が別の人・場面で再現されるのです。

恵子さんの場合、上司や年上の同僚と接するときに、
心の奥でこう感じていました。

「この人、母親になんだか似てる…」
「また私を否定するんじゃないか…」

これは、過去の体験に重なるような言動をする人やある条件が重なる時に、
投影とは、
無意識下にある幼少期の自分の記憶が、かつての親を“無意識に重ねる”現象です。
こうして、かつて両親に対して感じた怒りや悲しみを、現在の他者に向けてしまうのです。

  • 他人の感情を見ると怖い・過剰に反応する
  • 感情や欲求を抑えて我慢する癖の謎
  • 現実のトラブルが昔の心の傷が投影される仕組み

これがよくわかる「お客様の声」も合わせてお読みくださいね。
見えない心深層心理(無意識)の仕組みがわかると根本解決への道が見えてきます↓

あわせて読みたい
【お客様の声】感情的な人が怖いあなたへ──言葉が出ない・怒りを飲み込む私の“心の仕組み”
【お客様の声】感情的な人が怖いあなたへ──言葉が出ない・怒りを飲み込む私の“心の仕組み”

心と脳は、過去を“終わらせたがっている”

「本当に『抑圧が投影を起こす』このワンセットは実際に起こっているの?」
疑うかもしれませんが、次に説明するある効果は”脳のある原理”を
逆手にとって利用しています。

ツァイガルニク効果:ビジネスやタスク管理で効果的に使われるやり方

「脳が未解決の問題を解決しようとする仕組み」を逆手に取ったある効果があります。
それはビジネスハック、勉強・仕事術・恋愛マーケティングでも使われています。

「ツァイガルニク効果」という効果で、終えてしまった事柄よりも途中で挫折してしまったり中断してしまったりした事柄のほうがよく記憶に残る心理現象です。
具体的には、

  • テレビのクイズ番組:正解を示す前に、必ずと言っていいほどCMを挟む
  • ビジネス:交渉相手が興味のありそうな話題を持ちかけ、「詳細は伺ったときにお伝えします」と伝えることでアポイントを取りやすくなったり、相手の方が気にかけて連絡してくれる
  • タスク管理・勉強:仕事や勉強の継続するためにあえて途中で止めること、その日のうちに最初の一歩だけでも着手しておく

「未完了のもの」に対して人の中で「不安・緊張感」が生まれます。

「完成しなかったら不安…」
「終わりまで見ないとイライラする」
この状況にあえてさせることで、無意識にザワザワを感じさせて完了させようとします。緊張感や不安感といったネガティブなモチベーションは気持ちよくなく、健康的で持続可能な方法とは言えないのでこの効果を使うのはしんどいです。

人は「終わっていないこと」ほど強く記憶に残します。
それをなんとか“完了”させようとする脳と心の動きです。
心は、あの時の出来事の終わらなかった感情を、今も「完了」させたがっています。
これを逆手にとった方法です。

【未完了の感情】「終わっていない過去」が今の自分を動かしている

恵子さんのように、
なぜか「似たような場面でいつも同じような感情が湧いてしまう」「人間関係が同じパターンでこじれる」という方はとても多いです。
その背景には、幼少期に感じきれなかった“未完了の感情”が関係しています。

◆「感情」は感じきらないと、終わらない

たとえば──

  • 怒りたかったのに怒れなかった
  • 寂しいのに、泣いたら怒られた
  • こわかったけど「平気なふり」をした

そうやって感じることを“途中で止めた”感情たちは、
完了していないまま“宙ぶらりん”で心の中に残り続けます。

これは、テレビのクイズ番組で答えの直前にCMを挟まれると「気になって仕方がない」のと、まったく同じ心理構造。
前述の「ツァイガルニク効果」でもお話ししたように、
脳と心は“完了していないこと”に無意識に引っ張られるという性質を持っています。

◆終わっていない感情が、似た状況で再生される

大人になっても、似たような場面に出くわすと──

  • 子ども時代に抑え込んだ「怒り」がふいに出る
  • ずっと我慢してきた「寂しさ」が胸を締め付ける
  • 本当は怖かったけど我慢していた「恐怖」が人間関係に投影される

このようにして、“未完了の感情”は完了させてもらえることを待っているのです。

そして、これらの感情はただの過去の思い出ではなく、
「今の選択や反応」にまで影響を及ぼしているのです。

「あの時言えなかったこと」が、今も言えない理由

あなたがいま──

  • 言いたいことが言えない
  • 自己主張すると強く反発されるように感じる
  • 相手の反応が怖くて、いつも顔色を見てしまう

こうした行動パターンは、「幼少期の“未完了の感情”が言って癒したい」一方で「恐怖がやってくるかもしれない!」両方が今も働きかけているのかもしれません。

だからこそ、「癒すべきは過去の感情」

セラピーでは、こうした現実のお悩みを通して出てきた「未完了の感情」に意識を向け、
普段触れることのできない無意識に眠った「不安・恐怖」を取り扱います。
そして、過去に押し込めてきた感情を安心・安全な場で再体験し、完了させていくというアプローチを取ります。

過去と他人は変えられない。でも自分は変えられる

親ではなく、
「過去、親を通して感じていた感情」が大事なのであって
たとえ親を変えられなくても、過去を消せなくても、
「当時の自分の感情を感じきること」で、心は完了に向かいます。

そして、それが現実の人間関係にも少しずつ変化をもたらしていきます。

過去は変えられない。でも、未完了の感情には終わりを与えられる。

“怒りや悲しみが湧く自分”を責める必要はありません。
それは、心が「終われなかった感情に、今こそ自分のために向き合ってほしい。」と教えてくれているサインなのです。

「なぜ今、この感情が湧いているのか?」
「この感情の奥には、どんな感情があるのか?」
「本当はなんて言いたかったのか?」

両親ではなく、
両親の出来事や彼らにされたことを通して
あなたは何(感情・感覚)を感じたか?

意識の矢印を外側でなく

あなた自身の内側に向けること。
そう問いかけることから、あなたの回復はすでに始まっています。

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「幼少期の両親との関係」で形成された”不安・恐怖”が作用していて
「未完了の感情たち」が現実や目の前の人を使ってでも
あの時の心の傷を癒し、終わらせようとしていることがわかったと思います。

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まもなく発売されるこの書籍を読みながら、
連載シリーズのブログ記事を読み進めてくださいね。

まとめ:仙波レイナよりメッセージ

私も、かつて人生が全然うまくいかず、
「なんでこんなに苦しいんだろう」と思い続けてきました。

でも、過去に目を向け、心の仕組みを知ったとき、
ようやく自分の人生を生き直す、取り戻す道が始まりました。

あなたも、この記事がその一歩になれば嬉しいです。

今回はここまで。
次回ブログで会いましょう!

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第1連載シリーズ

📚 このシリーズの全記事(全6回)

  • 【第1回】連載第1シリーズ序章:はじまり 今回の記事はここです。
  • 【第2回】第5位:否定的な言葉の記憶が残っている → この記事から近日公開予定!
  • 【第3回】第4位:感情が出せない・怒れない・悲しめない → 更新予定
  • 【第4回】第3位顔色を伺う・空気を読みすぎる → 更新予定
  • 【第5回】第2位:人が信じられない・頼れない → 更新予定
  • 【第6回】第1位自己肯定感が低い・自分を愛せない → 更新予定

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REINA SEMBA | Psychotherapist
度重なる死別を経験して心理セラピーに出合う。行動しても変わらなかった仕事・恋愛・夢・人生が激変。ダイエット12キロ減 | 喪失体験から再生 | ブラック企業からホワイト転職 | クリエイティブ職起業 | LOVE♡JAZZ・AOR・映画・ART・京都 | ウサギと暮らす関西人
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