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短期退職を繰り返すのはなぜ?心理的な原因と10のタイプ【導入編】

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長く続けたいのに気づけば短期退職を繰り返す心理

「また仕事を辞めてしまった」
「今度こそ長く続けたいのに、気づけば短期退職を繰り返している」

こうした声は心理セラピーやキャリア相談の場で非常によく聞かれます。
厚生労働省の調査でも、若年層の早期離職率は3年以内で30%以上とされ、短期退職は決して珍しい現象ではありません。

退職の理由は人それぞれです。上司とのトラブル、人間関係の不和、長時間労働、給与や待遇への不満。これらは現実的で切実な理由ですし、会社や組織の側に改善すべき問題があるのも事実です。

しかし一方で、「職場を変えても、結局また同じような理由で辞めてしまう」という人が少なくありません。
そこには共通する“心理的な原因”が隠れていることがあります。

短期退職を繰り返すのはなぜ?

インターネット検索やAIチャットでよく投げかけられる質問には、こんなものがあります。

  • 短期退職を繰り返すのは性格の問題ですか?
  • 何度も辞めてしまう人に共通する特徴は?
  • 短期離職が多いと転職で不利になる?
  • 繰り返さないためにどうしたらいい?

これらの疑問の多くは、検索する人自身は気づいていませんが、
「なぜ繰り返してしまうのか?」 という根本原因を無意識に探っている質問です。
外的な環境要因だけでなく、本人の無意識にある心理的なパターンが深く関わっています。
だからこそ、外的要因を解消する解決策を講じても根本解決には繋がりません

短期退職の”辞める理由”は本当の問題ではない

まずは表面的に挙げられる「辞める理由」を整理します。

  • 上司や同僚との人間関係(パワハラ・いじめ・孤立など)
  • 長時間労働や過度なノルマといった労働環境
  • 給与や待遇への不満
  • 仕事内容と適性のミスマッチ

こうした外的要因は正当な理由であり、転職理由ランキングでも常に上位にあります。
しかし「環境を変えればすべて解決する」とは限らないのです。

短期退職を繰り返す人:よくある10の心理パターン

環境を変えても同じ問題が繰り返される場合、
表面的理由に隠れた本当の原因「内的要因=心理的なパターン」が隠れています。
無意識の思考や行動のクセに気づかないままでは、環境が変わっても
同じ結果を招きやすいのです。

1. 頑張りすぎる人

  • 常に全力で期待に応えようとする
    →お客様、上質な、社長に時間・労力・サービスを全力超えて奉仕しすぎて疲弊
  • 自分の限界を無視し、燃え尽きてしまう
    →燃え尽き症候群、いつの間にか疲れ果ててしまい空虚感や虚しさを感じる

2. 断れない人

  • NOと言えず、残業や雑務を抱え込みやすい
    →いつの間にか自分だけが仕事を抱え込んでいる
    →最初は断るものの結局、一人で背負い過ぎてしまう
    →言い返せないためパワハラ・セクハラ・職場いじめに遭いやすい
  • 気づけば心身が疲弊して退職に
    →NOと言えないからようやく言える頃には心身ボロボロ。
     結果、休職や短期離職を繰り返している

3. 他人軸で生きる人

  • 「どう思われるか」を気にしすぎて仕事が思うようにできない
    →失敗が怖くてできない・完璧主義
    →自己肯定感が低下
  • 上司や同僚の評価に振り回されてしまう
    →評価されなくなったら自分に価値がない、居場所がなくなると感じて怖い
    →他の同僚や部下の成績が気になって仕方ない

4. 理想と現実のギャップに苦しむ人

  • 「やりたいこと」と「現実の業務内容」の差に耐えられない
  • 見切りをつけるのが早く、短期退職につながる

5. 人間関係リスクに弱い人

  • 衝突や陰口で深く傷つく
    →パワハラ・セクハラ・職場いじめに遭いやすい
  • 職場の人間関係が崩れると続けられない

6. 健康を崩しやすい人

  • 過労やストレスで心身の不調を抱えやすい
    →自分の心身やプライべートより他人・会社を優先しすぎて潰れる
  • 出勤困難や休職から退職につながる
    →仕事が続かない”過度・過剰な頑張り”から休職、そして退職を繰り返す

7. 環境依存型の人

  • 「職場環境が悪いから仕方ない」と転職を繰り返す
  • 常に外的要因に人生を委ねてしまう

8. 飽きっぽく刺激を求める人

  • 新しいことに飛び込むのは得意だが継続が苦手
  • 数か月で物足りなくなり、転職を考えてしまう

9. 経済的プレッシャーに弱い人

  • 給与や待遇の不満が強くモチベーションを失う
  • 「生活できない不安」が辞める理由になる
    →「お金がなくなる恐怖」が強い

10. 自己理解不足の人

  • 自分の適性や強みを理解しないまま仕事を選ぶ
    →「やりたいことがわからない」「自分の好きなことや強みがわからない」
  • 「やっぱり違う」と感じて辞めてしまう
    →できない自分に落ち込み、ダメな自分に嫌になる(自己否定感が強い)

【Q&A】よくある疑問に答えます

今回、短期退職で悩んでいる方や、キャリア迷子の方、キャリアチェンジで新しい道に行きたいがわからない方からよく相談される内容です。
従来のキャリア相談では「何かスキルを持とう」「面接に強くなろう」「履歴書と職務経歴書をAIで書き直す」などアドバイスされますが、それで根本解決したでしょうか?

従来のアドバイスで解決できていない場合、アプローチが異なるということ、先ほど挙げた”心理パターン”という問題が別にあるということです。

今までとは違う”心理的要因からの視点”でよくある質問に答えてみました!

よくある質問集:短期退職を根本解決するのに大事なこと

Q
Q1. 短期退職を繰り返すのは「甘え」ですか?

A. 自分の経験からも断言できます。甘えではありませんよ、だからまず安心してください。
多くの場合、無意識の心理的パターンが背景にあります。
「自分は我慢弱くて甘えなんだ」と思い込んだり自身を責めることで自己否定感は一層強まり、自己肯定感も低くなり、自信も生きるエネルギーも失っていきます。余計に繰り返しやすくなる点には注意が必要です。

Q
Q2. 短期離職が多いと転職で不利になりますか?

A. 履歴書上、企業によっては不利に見えることは正直あります。
不利になるからこそ、心理面での根本原因を一緒に見つけていくことが大事です。
短期退職で悩むあなたが根本的な改善をすることで自然に楽にキャリアが変わっていくこと、
転職市場で選択肢が増えることは何より大事です。

内的要因に向き合って解決した後、キャリアの棚卸しをして「なぜ辞めたのか」「今後どう改善しているか」を面接で説明できれば挽回可能です。
短期退職を繰り返していた過去の私は、その負のサイクルに終止符を打つことができました。
まずは、自分に向き合うところから一緒にスタートしましょう。

Q
Q3. 短期退職は履歴書にどう書けばいいですか?

A. これは心理面ではなく、現実面での行動に関する悩みです。
心理面で根本解決すべきこと、現実の範囲内で解決できることを切り分けが必要です。
基本は正直に記載が大事です。空白を作るより、退職理由を簡潔に整理しておく方が信頼につながりますので、履歴書に正直に書く不安や恐怖を小さくするためにも心理面に向き合いましょう。

Q
Q4. 何度も辞めてしまう人に共通する特徴は?

A. 「頑張りすぎる」「断れない」「他人軸で生きる」など、心理的な共通パターンがあります。
これは普段気づかない無意識の領域で起こっています。「甘え」ではなくむしろ「我慢や抑圧」の方が正しいです。これからいろんな心理パターンを連載していきますので、自分の現状や悩みに当てはめながら読み進めてくださいね。

Q
Q5. 短期退職を繰り返さないために最初にできることは?

A. 「なぜ自分は同じパターンを繰り返すのか?」と立ち止まって振り返るタイミングです。
一人で難しければ、専門家と一緒に整理するのも有効です。

Q
Q6. 短期退職を繰り返す人は将来どうなりますか?

A. 将来が必ず不幸になるわけではありません。ただし繰り返し続けるとキャリア形成が難しくなる面はあります。大切なのは「自分がなぜ同じことを繰り返しているのか」に気づき、そこから行動を変えることです。心理的パターンを見直すことで、未来を変える選択肢は十分に広がります。

Q
Q7. 短期退職が多い人に向いている仕事はありますか?

A. 経験談からあります。
ですが、そもそも「短期退職が多い人に向いている」質問自体が間違いです。
「短期退職を繰り返すこと」は気質や特性ではありません。あくまで心理的な要因(内的要因)によって引き起こされた問題であって短期退職は卒業できます。その不要な”前提”を手放して、本来の特性「自分らしさ」を活かした仕事に出合うことができます。

Q
Q8. 短期退職を家族や周囲にどう説明すればいいですか?

A. 無理して話さなくてもいいんですよ。話したいという裏側には「わかってほしい」「理解してほしい」「受け入れてほしい」根底に「辛い」気持ちがあります。
家族には「自分なりに挑戦してきたが、より合う環境を探している」と前向きに伝えるのが良いというアドバイスをよく聞きます。ですが、必ずしも周りの理解が得られるとは限りません。
「続かない自分が悪い」と責めすぎる必要はありません。自分が誰より先に許してあげること。

目に見えない心理的な背景が問題を引き起こしていることにまず自分が気づくこと、そして本当は感じている気持ちを自分が誰より先に聞いて理解してあげることで安心させてあげてください。

Q
Q9. 短期退職を繰り返すことは改善できますか?

A. はい、改善は可能です。まずは「自分がどの心理パターンに当てはまるのか」を知ることが第一歩です。その上で無意識の思考や行動のクセに気づき、少しずつ修正していくことで繰り返しは止められます。心理セラピーで自分に向き合い根本原因を見つけて解消していくことで、現実がよりスムーズに変化が起こっていきます。

Q
Q10. 短期退職を繰り返しても幸せになれるのでしょうか?

A. もちろんです。あなたも、誰でも幸せになれます。
退職を繰り返した経験は、視点を変えれば「さまざまな職場を知った強み」でもあります。
私は、根本原因を解決して強みに変えたことで念願のフルリモート職を掴み、好きと得意を活かしています。好きな家で働くことで精神面だけでなく、身体も本当に楽になりました。

大切なのは、その経験をどう活かすかです。
まずは、心理パターンから働き方から見えてくる生き方に関わる根本原因に向き合い、
自分に合った働き方を見つけることで、むしろ豊かなキャリアや幸せにつながります。

【まとめ】今後の連載の流れ

今後の連載の流れ

この導入編では、短期退職を繰り返す人に多い心理的な原因と10のタイプを整理しました。
次回以降は、タイプごとに背景と解決のヒントを詳しく解説していきます。

  • 第2回:短期退職を繰り返す人の心理|頑張りすぎる人の原因と特徴
  • 第3回:短期退職を繰り返す人の心理|断れない人が辞めやすい理由
  • 第4回:短期退職を繰り返す人の心理|他人軸で生きる人が直面する壁
    …と続いていきます。

今回のあなたの人生を変えるポイント

今回の記事で知ってほしい大事なこと。まずはこれだけ理解してください。

  • 短期退職には外的要因と内的要因の両方がある
  • 内的要因=心理的パターンに気づくことが解決への第一歩
  • 自分のタイプを知ることで、同じ繰り返しから抜け出せる可能性が高まる

短期退職を本当に終わらせて安心する働き方へ

過去の私は、この記事を読んでいるあなたと一緒で短期退職を繰り返して悩んでいた一人でした。短期退職で悩む方にはいろんな現実的問題、様々な隠れた心理的要因があります。
これから連載で「よくある心理パターン」から紐解いていきます。
連載記事で根本解決のきっかけを掴んでほしいです。

同じ経験者として、あなたを応援しています。

連載ページは近日公開予定!

今回の記事は【第1回:導入編】でした。
次回以降の連載では、タイプ別に深掘りし、具体的な背景と解決の糸口を探っていきます。
最新記事はホームページで更新していますので、ぜひチェックしてみてください。
(※リンクは近日公開予定です)

👉 【短期退職を卒業!】心理セラピストのキャリア連載シリーズ(近日公開予定)

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ABOUT ME
仙波 レイナ | 心理セラピスト
仙波 レイナ | 心理セラピスト
REINA SEMBA | Psychotherapist
度重なる死別を経験して心理セラピーに出合う。行動しても変わらなかった仕事・恋愛・夢・人生が激変。ダイエット12キロ減 | 喪失体験から再生 | ブラック企業からホワイト転職 | クリエイティブ職起業 | LOVE♡JAZZ・AOR・映画・ART・京都 | ウサギと暮らす関西人
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