都合のいい人やめたい!「役割人生」から降りると楽になる
いい人をやめたいけどやめられない心理解明!
「いいひとをやめたい」は日本人の現代人問題。
どんな時に「いい人してしまった…」と感じる時がありますか?
- 人に頼まれると断れない
- 残業や出張など仕事が増えても文句が言えない
- 誰かが困っていると、つい手伝ってしまう
- 人に気を遣いすぎて疲れてしまう
- 他人を優先して自分の意見や考えをなかなか言えない
- 妻・夫の期待やわがままに応えてばかりいる
職場では仕事の評判は高く、周りから信頼もされている人も多い。
「話しやすいし助けてくれる」「いい人だ」と言われている一方で
あなた自身はどうですか?
苦しくなったり、助けてばかりで疲れたり
他人を優先してばかりで気疲れしていませんか?
どうしたらいいのかわからないと悩んでいる人も多いと思います。
12月22日愛知県名古屋市で心理セラピーの1DAY心理講座が開催されました。
心理系Youtuberとして愛称「カズ姐さん」で有名な
心理セラピストの大鶴和江先生の心理セミナー。今回スタッフとして参加です。
セミナーレポを交えながら
解決しなかった悩みも無理なく楽に変わっていく方法をお伝えします。
もし家族や友人で「いい人にしすぎて疲れている」人がいれば紹介してあげてください。
心理セラピー自然に楽に自分らしく生きるためのツールとして使ってもらえたら嬉しいです。
「いい人」になるには心理(ワケ)がある
「いい人」は社会の中の「役割」で生まれる
「いいひと」
日常でもよく聞く言葉でドラマにもなったタイトル。
カズ姐さんは、社会の中で生きていくことで生まれる「役割」について説明します。
生まれてから子どもだったのが姉、妹、恋人、妻、夫、部下、上司、
職業的な立ち位置、父、母へと様々な側面を持つことで
人は「肩書き」や「役割」を持ちます。
【役割性格】 人はその役割にあった言動や振る舞いをします。
社会的役割として、仕事ではお客様のために、職場では上司や同僚、
会社の利益や部下のために。家族の中では両親や兄妹、
そして子どものために。
最初はあくまで”役割”であった周りから見られる社会的側面が、
いつしか「人格」「アイデンティティ」となってしまう時があります。
「役割」が性格、自分だと勘違いして曖昧になることが始まりです。
自分がわからなくなる仕組み
いい妻、いい夫、いい子、理想の親、
真面目で優しく、誰にでも気を遣い、
「(相手にとって)いい人」で振る舞い続けると未来どうなるのか?
- 自分の本音がわからない
- したいことがわからない
- 好きなことがわからない
- 世間体・社会のレールから外れるのが怖い
- 他人の目が気になる(評価を気にしすぎる)
- 夫婦・家族といる時間が苦しい(期待に応えて疲れる)
- もうどうしたらいいかわからない
- 素の自分を出すのが怖い・自分をさらけ出すのが怖い
他人を優先するときに、無意識に大事なものを捨てています。
「本当は疲れて休みたい」「自分でやってほしい」という欲求や
「頑張ったのに報われない。わかってもらえない」という悲しさや悔しさなどの感情・感覚を抑えます。心理的に「抑圧」と言います。
他人の欲求や相手の感情を優先して自分を抑圧し続けて、
次第に自分のしたいことがわからなくなって生きるエネルギーを失います。
結果、自分の本音や感情がわからない、
「自分を見失う」「自分がわからない」「自分の本音がわからない」
もうどうしたらいいわからない状況になるんです。
他人のためにだけ生きる人生。
自分の人生なのに、そこに自分はいない。
自分の欲求や感情、本音こそが”その人そのもの”であり生きるエネルギーです。
感情・感覚を麻痺させて抑圧して自分を押し殺して他人のために生きる。
これが苦しくさせる無意識の仕組みです。
心理セラピーセッション(上記写真)では
なぜ苦しいのか?あなたがわからないと思っている本音を
心と身体のサイン(感情・感覚)で探り言語化していきます。
心と身体は実に素直です。声なき声でいつも私たちのためにサインを送ってくれます。
時にモヤモヤやイライラ、息苦しさ、孤独感や欠乏感。
身体では胸が痛かったり肩が強張っています。
思考で考えたり本で理解しても変われない理由は顕在意識で止まっていることにあります。
潜在意識・無意識の世界にアクセスできるのは普段捨てている「感情・感覚」だからです。
「いい人」をしてもなぜ人生がうまくいかないのか?
その仕組みを目に見えて体感してもらいあなたの無意識に拡がる世界観を紐解いていきます。
【いい人の代償】自分を生きないと人は苦しくなる
この「(人が求める)役割」に生きることはとっても危険です。
うつ病になったり、最悪は自分を見失い自ら命を落とします。
なぜ、自死にまで繋がるのか?
自分の感情や欲求、本音を抑圧して無かったことにするのは
「自分を否定する行為」です。
「いい人」の特徴として「ありのままの自分ではダメ」という
根底に自己肯定感感が低い、自己否定感・無価値観が強い人が多いです。
前提が「ダメな自分」という無価値感から
他人より自分を優先できない
相手の期待に応えて役に立つ自分になる、
役に立つことで価値ある自分にする。
それが結果、人に過剰に奉仕する。何もしないではいられない。
これは無意識下で起こってて普段気づきません。
抑圧すればするほど自分を否定することに繋がります。
さらに、その自己否定感を感じたいくないため、
更に自己犠牲をして他人に合わせる「自己否定」の負のループに…
すればするほど積み上がるのは「自己否定感(私はダメな人間)」だけ。
使命感・達成感で空虚感や欠乏感が満たされるのはほんの一瞬。
根底に自己否定感が強くあるのでまた苦しくなり、
「こんな自分は生きていて価値がない」と悟り、最悪命を落とします。
「いい人」言葉は優しいようで、自分にナイフの刃先を突きつけている行為なんです。
自己犠牲して他人を優先する度に、刃先は自分に近づきます。
一刻も早く「役割」から降りたほうが良い理由です。
「役割の人生」から本当の自分になる前に大事なこと
【心理的メリット】たとえ苦しくても得ているもの
カズ姐さんはその午前中は講義で説明して、
午後はセッションでその通りに人が行動していることを体感させて
クライアントは「そうか、だから苦しかったのか!」と腑に落ちます。
自分より他人を優先した関わり方・生き方。
無意識に自分の欲求と感情を抑えて他人を優先しています。
一方で、「いい人」で疲弊しても必ず得ているものがあります。
【快感原則】不快を避けて、快を得る
精神科医ジークムント・フロイト
私たちは無意識に不快を避けて快感を選んで動いています。
見たくない根底にある「自己否定感」(不快)を避けて、
人に貢献することで自己否定感が埋まるようなその人が潜在的に欲しい「賞賛」「承認」「つながり」「ぬくもり」などの快感を得ています。無意識下でこの原則が稼働しています。
これが「いい人がやめられない」でなく「(無意識では)やめたくない」真実です。
あなたにとって心理的に得ているもの「心理的メリット」は何か?
これが負の原動力となり「いい人」を結果やめないことを選んでいます。
これに気づかない限り、人は「頭でわかっているけれどやめられない」が続きます。
苦しくても「心理的メリット」を掴んでまで感じないようにしているくらい
自分には強い「自己否定感」があること、
そしてもっと感じたくないもの、
その自己否定感が生まれた由縁、過去(幼少期)に自分を否定された
大きな悲しみや絶望感があることが根本の問題です。
「いい人」の仮面は百害あって一利無し
私もかつて「いい人」という仮面を無意識に演じていた時代がありました。
無意識で且つそれが物心ついた時からの生き方だったため
信じて疑いませんでした。してるつもりなんて一切ありませんでした。
ですが、後に心身ともに限界にきます。
親兄弟のため、リーダーになっては組織のため、
誰よりも熱心に人を大事にして真面目に誰よりも働く。
それは大きな代償となってやってきました。
自分を殺して相手を優先する生き方は恋愛や仕事で利用されたり騙されることが多々。
そして頑張りすぎた結果、遂に身体を壊しました。
家族も同じような生き方で早くしてこの世を去りました。
何が原因かもわからないため苦しみました。
ネット上では「いい人をやめる」方法に、自分を大事にするとかNOを言えとあります。
「いい人をする」ことを問題と捉えて”行動レベル”での解決方法を挙げています。
ですが「いい人をする」行為自体が問題でも本質でもありません。
そもそもなぜ「いい人」の役割を演じるのか?
その行動をさせる無意識下にある「自己否定感」が根本問題なんです。
根強い自己否定感(自己肯定感の低さ)があるから自分を大事になんてできないし、
NOと無理に言えば強い罪悪感が生まれて余計に苦しくなるだけです。
「心理的メリット」も本当は心から望むものではありません。
本当に自分を大切にすれば自分を大切にしてくれる人と巡り合うし、
素敵な人たちは自分を粗末に扱わせません。
心理セラピーでは”心理レベル”での根本解決サポートをします。
人との関わり方、生き方にある根本問題から解決すれば
自分を大事にしながら頑張りすぎることなく
生きたい人生をあなたは必ず選べます。
心理セラピスト仙波レイナはあなたの人生を応援しています。
誘って頂いたカズ姐さん、名古屋セミナー参加の皆さま、
貴重な年末のお時間、本当にありがとうございました!!