依存症

【依存症】お酒がやめられない心理を知れば自然に変われる

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「やめたいのにやめられない」から卒業する方法

やめたいのにやめられないものはありますか?
生活に人生に欠かせなくてやめられないものはありますか?

「平日乗り切るためには欠かせない」
「飲まなければやってられない」
「これがなくては生きていけない」

依存症、もしくは予備軍の可能性もあります。
アルコール依存、薬物依存、性依存、恋愛依存など…

最初は趣味や楽しみだったレベルから”嗜癖”に変わり、
現代社会では、誰でも何かにハマり依存しています。

今回はアルコール依存を例に
お酒をやめたい心理について話します。
これは他の依存症や
依存症でなくても「やめたいのにやめられない」問題に共通します。

したいことができる時間もなくなったり
静かに身体を蝕んでいったり
仕事や家庭を失う人もいて
人間関係や生活にまで悪影響を及ぼす場合も…

この記事を読めば、真の解決の糸口を掴めます。
抜け出せなくて苦しい気持ちが湧いてくるのも
ある仕組みがあるからなんです。
依存する問題行動ではなく、真の問題が見えると
「卒業できるんだ!」と一気に気持ちも軽くなります。

人は不安・恐怖・絶望の状態では視野狭窄して決断さえできません。
ですが、可能性という希望が見えることで恐怖は薄らいで
「未来、依存をやめてどうしたいか?」が明確になり
自然と意識もだけでなく
身体も前へ向くことができます。

脳・依存の仕組みを知っても現実が変わらないワケ

依存症で悩む方でよく聞く言葉
「セミナーや本で依存症の仕組みを散々勉強したが未だ闘っている」

依存症になるメカニズムや脳のメカニズムは
本やネットでもかなり明らかにされています。
過去記事にも脳の仕組みを書いています↓

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依存症や脳の仕組みを理解しても変わらない…
その人たちが抱えているのは
イライラや苦しさ、いろんな感覚や感情です。
実はこの「感覚・感情」が本当の解決策につながっています。
脳以外に知るべき”大事な仕組み”があります。
ある男性の事例を通して説明します。

やめられないのは「何かを避けるための快感」

お酒がやめられない管理職Yさん(40代・男性)

お酒がやめられない管理職の男性。
営業部で期待されてずっと前線で活躍してきた。
業務以外はほとんど話さないで仕事をする寡黙な人。
昇格・昇給し続けて
未来は会社の経営陣として社長や上司たちも認める存在。

「好きだから飲んでいる」
「楽しい酒の飲み方をしているから依存症ではない」
彼が終電間際まで毎日楽しむ一方、際限なく呑む姿を見て部下や周りは心配していた。

業界がら接待も多く、接待がない日も必ずお酒を飲んで帰る毎日。
休肝日のない数十年。ついに吐血して救急車で運ばれた。
ドクターストップが入るも
それでも唯一の楽しみのお酒を完全にはやめられない。

人は見たくないものから背けて「快感」を選ぶ

依存症は「やめたくてもやめれない」状態、
自分でコントロールができない段階のことをいいます。

ギャンブルやお酒を始めた理由を
「興味が湧いたから」
「好きだったから」
「ふと始めた」
多くの人は答えます。
だから依存症でもないし、楽しんでいると思っています。
男性Yさんも「好き」と言っていますが
吐血してドクターが止めないとコントロールできない状態です。

「好き」は確かにあります。
実はそれとは別に、本人も気づかない本当の”潜在的動機”があります。

人は嫌な気分を避けて、楽しい気分を選ぶ生き物

”潜在的動機”を紐解くのに大事な心理、
精神科医フロイトは人間には生まれつき備わった無意識的・衝動的に
「快楽」を追求するという精神傾向があると提唱します。

【快感原則】
人は「不快な感覚(不安・恐怖)」を避けて「快感(喜び・快楽)」を得る行動心理。
(オーストリアの心理学者・精神科医ジークムント・フロイト)

私たちは、日常で知らぬ間にフロイトの心理を使っています。
「試験勉強をしようとするとなぜか掃除をしたくなる」
「仕事しないといけないのにスマホを触ったりYoutubeを見てしまう」
こんなことはありませんでしたか?

本当は心の底で仕事が面倒臭くてしたくない嫌な気分(不快な感覚)を
避けてYoutubeを見て楽しみを選ぶ(快な感覚)を選ぶ。

試験勉強する地味な苦痛やできない自分を見る嫌な気分
(不快な感覚)を避けて、現実逃避することでその間が忘れられて
楽しく過ごせる(快感)を選ぶ。

無意識は私たちの見えない世界です。
無意識に何かを避けて、無意識に何かを得ています。


誰だって嫌な気分・感覚は避けたくなるのが普通です。
脳は瞬時に自分を守るために避けようとします。
この行動心理はマーケティングでも使われていて
消費者の購買意欲を掻き立たせる手法にも使っています。

もちろん、管理職Yさんにも同じようなことが起こっています。

真の問題は「どんな不快な感覚」を避けているのか

大事なのはどんな「不快な感覚」を避けているのか?
彼の”潜在的動機”は背景を探ると見えてきます。

Yさんは独身で自分の容姿や能力に自信がない人でした。
結婚も年齢から諦めていて仕事に専念して数十年。
年老いた両親の介護・面倒を一人で仕事をしながら見ていました。

特に趣味もなく唯一の楽しみはお酒でした。
会社の責任ある仕事のストレス解消、
居酒屋に行けばいつも愛想良く接してくれる女の子たちや店主がいる。
会社と違って自分を受け入れてくれる居場所がある。

仕事は強い責任感から自分で抱え込んでしまい人に頼らない・頼れない、
だから居場所をどこかで求めてしまう。
無意識には「孤独感」と「寂しさ」がありました。

「孤独感と寂しさ」
依存症の問題を抱える人の多くが持つ心理的要因です。

この誰もが感じたくない
言語化されない感覚を感じたくなくて
一人にならないことで寂しさを感じずに済み、
「ここに居ていい」という居場所を感じられて
自分が必要とされて生きる喜びを感じられる。
また、呑んで感じる高揚感や多幸感を味わうことで
本人が最も感じたくない「不快な感覚」を感じないで
紛らわせることができます。

お酒を手放すことは、
この孤独感と寂しさが一気に押し寄せることになります。
依存していたお酒を手放すことで苦しくなる理由です。
最も感じたくない感覚に触れて
向き合うことになるからです。

心理セラピーの分野は「無意識(感情・感覚)」

依存対象を手放すと危険な理由

依存しているもの(お酒・ギャンブル・薬物・ゲーム・恋愛)
心理セラピーではこれを手放すこようなアドバイスは一切しません。

依存することで、人はなんとか精神のバランスを保っています。
もし、一気にやめてしまうと苦しくなり
かえってリバウンドして再発(スリップ)を高めてしまい
失敗した自分を責めて自己嫌悪に陥り
自暴自棄に陥ってかえって依存行動が強化される人もいます。

最悪の場合、寂しさと孤独の恐怖に耐えられないあまり
命を絶つ人がいるからです。

問題の根本解決にはならないどころか、
命の危険の可能性もあることをわかっているからです。
(もちろん薬物やお酒を続けることも危険はありますので勧めてはいません)

問題は依存対象や環境ではなく「心理的要因」

心理セラピーはアドバイスは一切しません。
そして取り扱う分野は「問題行動」ではなく
その行動を起こさせてた「無意識」です。
クライアントの無意識にはどんな不快な感覚「不安・恐怖」があるのかを探ります。

クライアントによって「不安・恐怖」の形はそれぞれです。
心理的な質問によってどんな「不安・恐怖」か深く掘り下げていきます。

そしてその孤独感や寂しさを心理セラピーで癒す作業をすることで
気づけばお酒を自然と飲まなくなったり
呑む量を自分で決められるようになってきます。
この現象が起きるのは、お酒で紛らわしてた不快な感情や感覚、
大本の「孤独の恐怖とさみしさ」がなくなったからです。

たった5%の顕在意識で95%の無意識に抗って
苦しみながら問題行動を止めるより、

無意識の仕組みを知って
自分の根本問題である心理的要因にアプローチしていく
一見「急がば回れ」の方法ですが、

「無理なく自然に根本解決へ導く」
これが心理セラピーの大きなメリットです。

プロと一緒に孤独感と寂しさに向き合う

今まで触れずいた見たくない感情や感覚に
一人で向き合うのは
とっても怖いし、勇気と決意がいります。

そもそも一人では耐えられないほどの
大きな辛い感情や感覚を誰にも言えず抱え込んでいて
助けを求められないからこそ
何かに依存して
精神のバランスを保っています。

私が学んでいた心理セラピースクールでは
依存症で悩む多くの人が手放して
自分の人生に集中でき楽しんでいます。
私も同じ一人です。

心理セラピストである私も一緒に、
あなたの見たくない「不安・恐怖」辛い感情・感覚に
丁寧に向き合い根本解決へのサポートします。

一度きりの人生を
依存から自由になって軽やかに生きていけることを
心から願っています。

まずはオンラインカウンセリングから
ABOUT ME
仙波 レイナ | 心理セラピスト
仙波 レイナ | 心理セラピスト
REINA SEMBA | Psychotherapist
度重なる死別を経験して心理セラピーに出合う。行動しても変わらなかった仕事・恋愛・夢・人生が激変。ダイエット12キロ減 | 喪失体験から再生 | ブラック企業からホワイト転職 | クリエイティブ職起業 | LOVE♡JAZZ・AOR・映画・ART・京都 | ウサギと暮らす関西人
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